経営や工場運営のために多種多様なデータを収集しているが、データフォーマットの違いや大量のデータが原因で、スピード感を持って活用できていない。すばやく経営判断に活用できるシステムがないかな。
多種多様なデータを扱っていると、フォーマットの違いやデータ量がネックになること、よく伺います。特に、工場では、生産データや設備データ、品質データ、在庫管理データなどさまざまなデータがあり、さらに経営に係る販売実績や財務データなど、本当に多く存在します。これらを上手く連携し活用できないと、迅速な経営判断ができなくなってしまいますよね。
こうした課題には、まずデータの統合と整備が重要です。そこで、私たちの「仮想統合型BI」をご提案します。このシステムは、異なるフォーマットのデータを仮想的に統合し、一元的に可視化することで、迅速かつ効果的な経営判断をサポートします。
さらに、「データ整備・クレンジングサービス」を利用すれば、データの正規化やデータ成形の手間がなくなり、また、正確で一貫性のあるデータが得られます。これにより、信頼性の高い意思決定が可能になり、迅速な経営判断ができるようになります。
お客さまの具体的な課題やニーズをお伺いし、最適なソリューションをご提案します。どのようなデータをどのように収集しているのか、その収集頻度や量はどれくらいか、データをどのように活用したいのかなどをヒアリングさせていただきます。これらの情報を基に、最適な提案をさせていただきますので、詳細なご要望をお聞かせください。
BIツールを使用して工場運営に関連する各種データを分析することで、経営判断を支援し、運営の最適化を図ることができます。例えば、以下のようなデータソースと分析方法があります。
データソース | 分析内容 | 掛け合わせるデータ | 活用方法 |
生産量 | 生産量のトレンド分析 | 生産スケジュール、設備稼働データ、作業員データ | 生産量の推移を設備や作業員の稼働状況と比較し、効率を評価する |
生産計画 vs 実績 | 計画 vs 実績分析 | 生産スケジュール、設備稼働データ | 計画と実績の差異を分析し、遅延の原因を特定する |
不良品率 |
不良品率の分析 |
品質検査データ、設備データ、作業員データ | 不良品発生時の設備状態や作業員の作業状況を分析し、品質問題の原因を特定する |
データソース | 分析内容 | 掛け合わせるデータ | 活用方法 |
設備稼働状態 | 稼働率のモニタリング | 生産データ、メンテナンス履歴、センサーデータ | 稼働率と生産効率の関係を分析し、改善点を特定する |
センサーデータ | 予知保全の分析 | 設備稼働状態データ、メンテナンス履歴 | センサーデータを基に異常検知モデルを構築し、設備の故障を予測する |
安全関連データ | 安全性の分析 | 労働時間データ、事故データ、作業環境データ | 事故や怪我の発生パターンを分析し、安全対策を強化する |
データソース | 分析内容 | 掛け合わせるデータ | 活用方法 |
品質検査結果 | 品質検査結果の分析 | 生産データ、設備データ、作業員データ | 不良品発生時の生産条件や設備状態を分析し、品質問題の原因を特定する |
品質問題 | 品質問題の原因分析 | 生産データ、設備データ、メンテナンス履歴 | 品質問題の発生時期と設備状態、メンテナンス履歴を比較し、原因を特定する |
データソース | 分析内容 | 掛け合わせるデータ | 活用方法 |
在庫レベル | 在庫レベルの最適化 | 生産計画、発注データ、消費データ | 在庫レベルを生産計画や消費データと比較し、適正な在庫を維持する |
在庫回転率 | 在庫回転率の分析 | 生産データ、出庫データ、発注データ | 在庫の回転率を分析し、回転率の低い在庫品の管理を改善する |
データソース | 分析内容 | 掛け合わせるデータ | 活用方法 |
エネルギー消費 | エネルギー消費のトレンド分析 | 生産データ、設備稼働データ | エネルギー消費パターンを生産量や設備稼働状況と比較し、効率を最適化する |
エネルギーコスト | エネルギーコストの分析 | 生産データ、エネルギー消費データ | エネルギー消費と生産効率を比較し、コスト削減のポイントを特定する |
データソース | 分析内容 | 掛け合わせるデータ | 活用方法 |
労働時間 | 労働時間の分析 | 生産データ、シフトスケジュール | 労働時間と生産効率を分析し、作業員の適正配置を図る |
作業員のスキル | 作業員のスキルマッチング | 生産データ、作業内容データ | 作業員のスキルと作業内容をマッチングし、生産効率を向上させる |
安全関連データ | 安全性の分析 | 労働時間データ、事故データ、作業環境データ | 事故や怪我の発生パターンを分析し、安全対策を強化する |
BIツールでは具体的に、下記のように分析できます。
1.ダッシュボード作成
各種データを集約し、リアルタイムでモニタリング可能なダッシュボードを作成。生産状況、品質状態、在庫レベル、エネルギー消費などを一目で確認できます。
2.異常検知アラート
設備データや品質データを基に、異常が発生した際にアラートを発生させるシステムを構築。異常検知の早期対応を可能にします。
3.KPIトラッキング
OEE、稼働率、不良品率、在庫回転率などの重要業績評価指標(KPI)をトラッキングし、目標達成状況を評価します。
4.パフォーマンス分析レポート
定期的にパフォーマンスレポートを生成し、経営層に提供。データに基づく意思決定を支援します。
ジェイ・アイ・エムのDX推進ソリューションは、仮想統合型BIを中心に、コンテンツ作成(紙文書の電子化)、データ整備・データクレンジングの3つの柱で、お客さまのデータ活用やDX推進をサポート!ドキュメント検索が可能なBIで、紙文書からデータまで、あらゆる情報を一元的に可視化します。
仮想統合技術は、異なるデータソースからデータを一箇所に集めることなく、一元化されたビューを提供する技術です。データの複製や移動を必要とせず、異なる形式や場所にあるデータに対して直接アクセスすることができます。
ジェイ・アイ・エムは、この技術を搭載したBIツールをご提供します。
企業ではさまざまなシステムやアプリケーションでデータが作成されています。データ分析・活用する際、データの型が不揃い、形式違い、表記違いでお困りではないですか。ジェイ・アイ・エムは、導入の前処理として、データ整備・クレンジングを代行します。